1980年代に「セクハラ」という言葉が日本で使われ始め、いまでは「ハラスメント」として広く知られるようになりました。そして「不用意に触らない」や「暴力を振るわない」等、単純なハラスメント防止対策についても意識が高まってきています。
しかし、依然としてハラスメントの被害はあり、より注意しなければなりません。
そこで、今回は「そもそもなぜハラスメントが起きてしまうのか」原因について考えてみたいと思います。
ハラスメントがおきる原因
(1)個人の意識差、無知
そもそも「どんな行為がハラスメントにつながるのか」把握していないことがあります。
昨今特に多いのが、「このぐらいは大丈夫だろう」と思い込んでいたことが、相手にとっては「暴言・暴力」と受け止められていたなど、認識の違いに起因するものです。
例えば
・相手と信頼関係ができていると思い込み、わざとストレスを掛ける厳しい指導を行っていた。
・コミュニケーションの一環であると勝手に思い込み、親しげに身体に触っていた。
・冗談で相手のコンプレックスを馬鹿にし、周囲から笑いを取ろうとしていた。
これらの場合、ハラスメントを行った本人が問題に気が付いていないことが多いです。実際に、ハラスメントを行った方にヒアリングを行うと、「何が原因なのか分からない」や「あれがハラスメントなんて知らなかった」等、ハラスメントが発覚しても自覚できていない方がいます。
知らずに相手を傷つけてしまうことは、どんなに対策をとっても起こり得ることですが、「知らなかった」では済まされません。ハラスメントについては、年々考え方、捉え方も変わりますので、定期的に知識のアップデートをしていく必要があります。
(2)職場環境の変化
(3)他者に対する思いやりの心や配慮の不足・欠如
(4)職場内コミュニケーションの不足・欠如
まとめ
いかがでしょうか。今回は、ハラスメントは対策ではなく、ハラスメントがなぜ起きるのか、よくある原因について見てきました。実際にハラスメントが起きる原因は、今回取り上げたものだけでなく多岐にわたります。そのため、ハラスメントの対策が難しいと感じてしまう方が多いように思います。
対応策としては、ハラスメントの知識に加え、それぞれ言動や対応について見つめ直していくことです。そして、研修やカウンセリングなどを通して、定期的なハラスメントに対する意識づけが有効です。
ハラスメントに悩まれている方は、是非一度ご相談ください。
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